録画中継

平成29年12月第378回定例会
12月8日(金) 本会議 一般質問
心風会
森脇 和徳 議員
亀井市政4期16年間を振り返って
 ・財政非常事態宣言解除の見込みは
 ・市立病院の現状と将来の見通し
 ・4期目「集大成」の成果は
◆議員(森脇和徳) 皆様、こんにちは。心風会の森脇和徳でございます。
 32歳で議員にしていただき、以来、常住座臥、公人としての意識を持ち続けてまいりました。私にとりまして、3期11年4カ月間の市議会議員として最後の一般質問となります。まさに名張市議会議員の集大成として臨む議会でございますので、よろしくお願いをいたします。
 さて、大きくは亀井市政4期16年間を振り返ってと題してお伺いしてまいりますが、中身につきましては、私が議員生活の中で折に触れ、時にふれ、お伺いしてきた内容ばかりでございます。特に財政問題については、いつしか専門であるかのように受けとめられ、私のライフワークのようになってしまいましたが、今さらながら実は私の本意とするものではなかったのであります。
 私は議員になって、建設、水道、産業、観光などを中心に、課題や問題点、さらにはこれらの未来像をもっともっと議会で語りたかったというのが正直な気持ちで、心残りなところでございます。本来はこういった方面の施策のほうが明るいのですよということをこの機会に申し上げておきます。
 議場では、これらの発言は少なかったかもしれませんが、ふだんから担当部署へ出向き、いろんなお話をさせていただいてまいりました。議会人として、市民から選ばれた議員として、私のモットーでもあり大切にしてきたことは、言わなければならんときに必要なことを言うことであります。それゆえに敵をつくることもある、誤解を招くこともある、嫌われることも確かにあります。しかし、そんなことを恐れたり、避けたりして無難におさまっていては、議員として何の値打ちもないと信じ、これまでさまざまな局面において、執行部に対して歯にきぬ着せぬ質問もさせていただいてきたなと懐かしく思うところでもあります。
 担当者のもとへ伺ったり、過去からの経緯を分析したり、当事者の双方からの意見を聴取したりと、当たり前のことですが、しっかり勉強した上で議会の質問に臨んできたと自負しております。それは私のプライドでもありましたが、議員としての最低限の責任だと考えていました。自分の意見に固執して聞く耳を持たず、また一方的な思い込みから説教じみた意見をとうとうと述べたり、インターネットで拾った三流学者の意見や週刊誌の記事をそのまま引用してきたり、思いつきで語り出し、後で議事録を読み返しても何を言ってるのかさっぱりわからぬような質問をするなどということは、間違ってもしてまいりませんでした。そんな一般質問は、市民から見れば不毛そのものであります。
 私は初当選以来、議員としての物差しというか、座標軸をしっかり持っております。それは市民の幸せであります。今市民は何を望んでいるのだろう、どうすれば市民が幸せを実感できるのだろうかということを、自問自答を繰り返しながら準備し、議場で発言してまいりました。それゆえに硬直化した財政問題、市立病院の経営問題、過去には名張市に大きく横たわった斎場問題や不正支出問題についても、さまざまな角度から検証、分析して問うてまいりました。やはり最後となる本日の質問も、財政問題から問うてまいります。
 江戸時代の長州藩は、いわゆるへそくりをためていたそうです。18世紀半ば、7代藩主毛利重就は、通常の藩財政とは別に撫育方と呼ぶ基金を設けて、塩田の開発や港の建設などで得た収入をこつこつと蓄えたそうであります。藩が窮乏していてもその撫育方の流用は許さず、幕府から冷遇された外様大名として、戦乱などのために備えたそうです。基金を始めて1世紀を経た幕末には、積立額は藩財政の数年分に達して、最終的には倒幕の費用に向けられ、明治維新の際に長州勢の活躍を資金面で支えたわけですが、やはり藩の中ではお金をため込むばかりの撫育方への反発も少なくなかったようです。しかし、毛利藩主たちは批判に応じず、未来を憂いた先代の意思を受け継ぎ、守っていたのです。
 私がこの話を出したのは、今の名張市にとって大切な逸話だと思うからです。16年間発令したままの財政非常事態宣言、新たに導入した都市振興税をもってしても厳しい財政状況に変わりないというのは、まことに困ったものでございます。市民からの声で、どうせ名張市は金がないんだからとか、今さら行政になど頼っても仕方ない、どうせ財源がないと言われるに決まっているんだからという、余りにもせつない声を聞くたびに、情けなくなってしまうのは私だけでしょうか。市民の中に蔓延した強い閉塞感を何とか打破したい、市民から頼りになると思ってもらえるような強い行政をもう一度取り戻したいと願うのは、私だけなのでしょうか。
 私は都市振興税にしても、5年間という約束だけは守らなければならないと考えております。すなわち平成32年度をもって廃止するべきであると考えております。このことは市長にも先に確認をしておきたいと思いますが、このような独自課税を課している町、財政非常事態宣言から16年間脱却できないでいる町が、若者に移住定住を促進する施策を幾ら推進しても受け入れられないとは思いませんか。少し考える人ならば、名張という町は怖いなと避けられると思います。
 私は市民が精神的な豊かさを実感できる町にしていきたいと常々申し上げておりますが、まずは財政が豊かでなければ精神的豊かさも生まれません。お金が全てじゃないのはもちろんわかっていますが、全てにお金がかかるのも、これまた事実なのです。全国を見渡してみれば、1,000人、2,000人の小さな村や町でも入りと出ずるを合わせて行政をしているし、16年間かかっても財政非常事態宣言から脱却できていないような町は聞いたことがありません。
 実質平成30年度は骨格予算となるはずですが、6月補正から身動きがとれないような状況にあるのは明らかなことです。幾ら各省庁からゼロ予算事業や国の先駆的な取り組みによって有利な補助を受けても、ついていくのがやっとで、途中で打ち切らざるを得なくなった事業も多くありました。見た目には、名張市は全国の中でも頑張っているなと受けとめられるかもしれませんが、このように各種事業を展開させながら財政を立て直していくやり方というのは、もうはや限界なのではないでしょうか。
 これまでのやり方や方向性が全く間違っていたのじゃないのかとは言いませんが、事務事業の見直しや、幾つもの改革プランに沿って行財政改革を進めてきたにもかかわらず、結果が出ていない以上、厳しいようですが、やはりやり方がまずかったか、改革が足りなかったと言わざるを得ないのではないでしょうか。
 市立病院の経営問題にしても、私が議員1期目から言い続けてきた問題であります。現金ベースで合ってるからいいんですよというのは、今でも忘れられない答弁でありますが、累積欠損金も90億円を超えてまいりました。私は11年間、毎年の予算と決算を見てきた中で、正直これ以上の市立病院の収支改善は厳しいだろうと思います。数字が出ている以上、よくやってるとは申し上げられませんが、これ以上の収支改善を求めれば、必ず現場にしわ寄せが来て、またもや医療崩壊を招く結果につながりかねません。これも申し上げておきますが、私が病院や医療のことについて申し上げる場合、かなり気をつけて発言してきたということです。生半可な勉強や思い込みでの発言は、事務方はもちろん現場にも迷惑のかかることなのです。最低限予算書や決算書の中身の意味がわかるようになって質問しないと恥ずかしいし、第一に失礼に当たると思います。
 そこでお聞きしたいのは、市長は現在市立病院への繰出金を10億円で合わせなさいと命じて、現に当初予算は10億円で組まれておりますが、決まって毎年3月に2億円から3億円を追加補正されておられますが、実際に10億円でやりくりできるものとお考えなのでしょうか、再度確認させていただきます。
 また、産科設置に向けても改めてお伺いいたしますが、既に執行済みの5,000万円余りの基本設計、実施設計は理解しておりますが、さきのご答弁の中にあった7億円から8億円の病棟の建設の予算は、平成30年度骨格予算に盛り込まれるおつもりなのでしょうか。恐らくまた起債となり、交付税算入措置があるものと思われますが、そのことも再度確認しておきます。
 産科の設置に対しては、私は市民ニーズの極めて高い診療科目でもありますし、市内にお産ができる診療所が1軒となった現状からすると、市立病院を持つ自治体として必要不可欠な判断と思われます。しかし、市立病院が担う役割の産婦人科ともなれば、最低限、ミドルリスクぐらいまでのお産に耐え得る施設が求められると考えます。そうすると、専門のドクターや看護師、助産師などをそろえていく必要もあります。
 市長は、議会のほかさまざまな場面でNICUまで設置するという構想を語られております。確かに市長の標榜する産み育てるに優しいまちなばりとして売り出していくには、まことに結構なことであり、移住定住の起爆剤になり得るかもしれません。しかしながら、不採算になるであろうことは私も十分に理解しております。それについては市長も十分にお考えあってのことと思いますので、国や県からの特別に有利な支援や交付税措置などを取りつけてくるなどの予定があるのならば、お教えいただきたいと存じます。
 私は病院が自力で黒字になって、一般会計を助けるまでになってほしいとまでは思っていませんし、名張市財政も金をためることが目的になっては本来の行政ではないと承知しております。しかし、義務的経費にも含まれる、まさに市長が拡充してきた福祉関連の予算は、全て今を生きる人々が必要なサービスを受けて、消費していくだけの経費にすぎません。
 一方で必要不可欠な箱物や道路や橋はとかく縮小傾向にある予算科目ですが、10年、はたまた50年先の子や孫の世代までに受け継がれる市民の財産ともなります。私は俗に言うコンクリートから人への議論というのは、いささか疑問に感じております。どちらが正しいなどという結論は出ないのでしょうが、成熟してきた名張市にとって、人生のエンディングをどう迎えるかという議論や考え方も、その世代の方々にとっては重要なテーマであるし、若者の定着しやすい町をどう誘導して創造していくのかというテーマも行政の課題です。
 そこで、私は行政とはどうあるべきかと問われた場合に、必要なときに必要な人に必要な手を差し伸べるのが行政ではないと思います。前にも申し上げましたが、行政は人々が不自由なく、みずからの選択をすることができるように、必要最低限の環境を整えることが本来の役割とサービスであると考えます。つまり自己実現、自己決定、自己責任が我が国の基本的なルールです。ここのところが少しずれているというか、何でも行政に頼る、また行政もつえの要らない人につえを貸し続けるかのような風景がどこかしこで見受けられてなりません。そのあたりの精査が私の言う優しさと厳しさの市政運営であり、とどまる勇気と進める決断なのです。
 さきにも述べましたように、市長も矢継ぎ早に改革を打ち出し、1期目と2期目はスピード感を持って進めてこられました。しかし、ここ最近はどうもブレーキとアクセルを同時に踏み込んでいるような施策が目立つように思います。確かにこれまで市民には、地味にして見えにくい部分において手際よく片づけられたものもたくさんございますし、早晩やり上げなければならない問題も一見ないように思いますが、大切な課題が横たわっているのも確かでございます。
 そこで、市長が現在お務めいただいております4期目を集大成とすると、当選直後から言っておられましたが、改めてそのお言葉の意味と現在のお考えをお聞かせください。
 以上で1回目の質問を終わります。
○議長(福田博行) 市長。
  (市長亀井利克登壇)
◎市長(亀井利克) 森脇議員のご質問にお答えをいたします。
 大きく亀井市政4期16年を振り返ってと題されまして、何点かご質問をいただいたところでございます。
 そのイントロの部分で政治に対する高邁なるご所見をお述べになったわけでございますが、当方も市民基点、市民ファーストの政策を推進してきたつもりでございます。
 財政非常事態宣言につきましては、部長のほうからご答弁を申し上げたいと存じます。
 それから、市立病院に関するご質問をいただきました。産婦人科についてのお尋ねですが、産み育てるに優しいまちづくりの土台となります出産につきまして、本市では分娩を扱う診療所が1カ所しかないという非常に深刻な状況が続いております。このお産の環境を改善するためには、厳しい財政状況の中にありましても、産婦人科の開設は将来の名張市への投資であり、名張躍進の原動力になるものと考え、全力で開設に向けて取り組んでいるところでございます。
 産婦人科を新たに設置するためには、医療スタッフとして医師のほか助産師、看護師、臨床検査技師などを確保する必要があり、こうした人件費のほかに施設の整備や専用の医療機器の購入などの多額の費用が必要となります。開設後も、特に急性期の産科については不採算部門といわれる部門でございますので、より合理的で効率的な経営を行い、収益性の高い運営ができる体制を整えていかなければならないと考えているところでございます。
 現在のところ平成31年度中の開設をめどに、医師の派遣元である三重大学並びに国、県と協議を進めているところでございますが、施設の設計、医療機器の選定、スタッフの募集を並行しつつ、まずは婦人科から始めて、全ての準備が整った時点で産科をスタートさせていただきたいと考えてございます。
 次に、当院の役割、目指すべき方向性についてでございますが、分娩施設や周産期の医療施設での従事者が不足する中、安心・安全に出産ができる体制を確保していくためには、ローリスクの出産は診療所が担当し、ミドルリスク以上の出産は2次医療機関や3次医療機関が担当するという機能分担が重要となってまいります。特に伊賀地域は3次医療機関への搬送距離が長い地域でございますので、当院としてはミドルリスクを分担し、地域のクリニックや3次医療機関との連携を強化しつつ、伊賀地域の産科医療体制への充実を図ってまいりたいと考えております。
 また、伊賀地域の産科施設が今後も安定的に診療を継続していただくために、手術を伴う高度な婦人疾患や、産後出血等が発生した場合の患者受け入れによる診療支援や、助産師や看護師の人事交流を行うなど、名張市立病院版の産婦人科地域連携システムを構築し、伊賀地域の産科医療を支援する体制をとってまいりたいと考えてございます。
 なお、NICUの設置につきましては、地元の診療所からのご要望もいただいておるわけでございますが、新生児の治療については派遣元の大学との協議が必要であり、今後検討してまいります。
 次に、建設事業費の財源措置でございますけれども、医療施設は今後長期間にわたり広く市民の皆さんにご利用いただく施設でありますし、また将来への投資とも考えておりますので、後の世代の皆様にもご負担いただくことから、企業債を活用して30年間に平準化する予定でございます。
 なお、現行の制度上では、後年度の元利償還金に対して約25%の普通交付税措置を見込むことができます。あわせてできる限り国や県の補助金であったり、県の基金事業など有利な財源を調査し、後年度の負担もなるべく抑えていきたいと考えておりますし、医療機器につきましても建設事業費と同様、企業債や補助金を有効的に活用してまいりたいと考えているところでございます。
 一般会計からの繰り入れについてのご質問をいただきました。従来から当初予算10億円の範囲内で不良債務を発生させないよう、経営努力に取り組んでいるところでございます。
 その達成に向けては、これまでの取り組みとして、まず収入面では、経営指標としております患者数、病床利用率をアップさせるため、医師や医療従事者みずからが開業医を回り、当院の強みといった病院機能のPRを行うなど、紹介患者の増加に向けた取り組みを初めとした病診連携の強化を行ってまいりました。
 次に、費用面では、医療材料費や薬剤費をなるべく低く抑えるため、ベンチマークに基づく実勢価格を把握した上で卸業者と価格交渉を行うなど、コスト削減に向けた取り組みなどを図ってきたわけでございますが、最終的には一般会計より繰入金の追加補正をいただき、資金不足の発生を免れてきたのが実情でございます。
 こうした資金不足の解消のため、これまで3月補正で追加をしていただいてきた繰入金でございますが、本年度の決算見込み額については、先ほど答弁させていただきましたように、前年度と比較して病床利用率、医業収益ともに改善を見ているところでございますが、およそ半期分の収益、費用がともに未確定な状況にありますので数字で示させていただくことはできませんが、現時点におきましては改善するものと分析をいたしてございます。
 なお、決算に向けて限られた期間でございますが、引き続き第2次病院改革プランの推進等により医業収支の改善を図り、独立採算が原則の公営企業として、一般会計繰入金に頼らないという考え方を基本とし、経営改善に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、4期目の集大成について述べよと、こういうことで申されました。
 まず、平成14年4月、初めて市長に就任させていただきました当時を振り返りますと、これまで日本の成長を支えてきた中央集権型システムの崩壊と地方分権型社会への移行が推し進められる中、市町村合併の是非や地方税財源に関する三位一体改革が議論された地方自治体にとりましては、大きな変革期でありました。
 そうした中、平成16年に総合計画理想郷プランを策定し、人間尊重を原点に自立と支え合いでつくる福祉の理想郷をまちづくりの基本理念に位置づけ、老いも若きも男性も女性も障害や難病のあるなしにかかわらず全ての市民の社会参加がかなう互助共生の町の実現を目指し、2つのテーマを柱に市政の運営に取り組んでまいりました。
 1つ目は、市民主権のまちづくりです。
 ソーシャルキャピタルの醸成なくしてどのような事業もうまくいかないと信じ、市民や地域、市民団体が自己決定と自己責任でそれぞれの事業を運営し、自己実現を図るという仕組みの構築を目指してまいりました。平成15年には、ゆめづくり地域予算制度を創設するとともに、全ての地域において地域づくり委員会を立ち上げていただきました。そして、平成21年に施行いたしました新しい地域組織条例のもと、それぞれの地域で策定いただいた地域ビジョンに基づく、地域の特性を生かした個性あるまちづくりの取り組みに対する支援を全国に先駆けて推進してきました。そして、今ではこうした本市の取り組みがモデルとなり、国を初め、全国の自治体から注目をいただくまでに至りました。
 2つ目は、財政再建です。
 市政一新プログラムや財政早期健全化計画に基づき、市民の皆さんを初め、議員の皆様方のご理解とご協力をいただく中で、当時直面していた財政危機からの脱却と持続可能な行財政運営への確立に向け、職員と一丸となり、行財政改革に取り組んでまいりました。土地開発公社の清算や市立病院経営健全化のための取り組みを初め、総人件費の抑制や補助金の削減、事務事業や内部管理経費の徹底的な見直しなど、さまざまな取り組みに努めてることで、平成21年度以降の財政の最大の山場を乗り越えてまいりました。
 また、こうした改革を進める中においても、行政サービスの水準を一定維持しながら、国等の財源を最大限活用することにより、先進的な施策を展開してまいりました。そして、人口減少、少子・高齢化の今後ますますの加速化とともに、それに伴う税収の減少と社会保障経費の増大といった課題に直面する中、ここ4年ではこうした課題を克服すべく、生涯現役のまちづくりと産み育てるに優しいまちづくりを柱に掲げ、市民の皆さんに新たなご負担をいただきながらも、名張が未来に向けて躍進するための土台づくりに注力してまいりました。
 生涯現役のまちづくりでは、健康づくりと仕事づくりをテーマに、生活習慣病予防重点プロジェクト事業のさらなる推進や、地域づくり組織との連携によるまちじゅう元気プロジェクトの取り組み、また閉校となった空き校舎を活用した企業誘致や6次産業の推進による新たな雇用創出にも取り組んでまいりました。とりわけ名張市雇用創造協議会の取り組みにおいては、3年間で230名の新たな雇用を創出することがかないました。
 産み育てるに優しいまちづくりでは、子ども・子育て支援と教育の充実をテーマに、名張版ネウボラのさらなる推進による、結婚、妊娠、出産、子育て、教育に至る切れ目のない支援を初め、ゼロから2歳の受け入れ枠の拡大による待機児童対策、さらには24時間365日対応の小児救急医療センターの運営にも取り組んでまいりました。
 また、全ての小・中学校の耐震化工事も完了することができました。小中一貫教育やコミュニティ・スクールの本格実施に向けた準備も着々と進めております。そして、昨年には福祉の理想郷の集大成とも言える地域福祉教育総合支援システムをスタートさせ、行政と関係機関とのネットワーク強化を図り、福祉や子育て、教育等の包括的支援体制の構築を図りました。
 こうした仕組みは、まさに平成14年から長きにわたり、市民の皆さんとともに築き上げてきたソーシャルキャピタルがあればこそ、なし得たものと思ってございます。
 いずれにいたしましても、福祉の理想郷の実現を目指した名張躍進のための土台づくりは着実に進めることができたものと考えており、今後も市立病院への産婦人科の設置を初め、これまで以上に安心して、出産、子育て、教育を受けることができる、そんな政策を先駆的に展開していきたいと考えてございます。そして、今日までの取り組みにより、ソーシャルキャピタルという大きな基盤を得た本市においては、今後いかなる状況をも乗り越え、未来に向けてさらなる発展をしていくためのさまざまな取り組みがかなっていくものと確信をいたしてございます。
 当方からは以上です。
○議長(福田博行) 総務部長。
◎総務部長(我山博章) 私のほうからは財政非常事態宣言解除の見込みはということで、都市振興税であったり、あるいは先ほど申し上げました非常事態宣言のことであったりにつきましてご質問いただきましたので、ご回答を申し上げたいと存じます。
 まず、都市振興税につきまして、先ほど三原議員のご質問の中でもご答弁申し上げましたので、重なる部分については割愛をさせていただきたいと存じますが、安定した財政運営並びに名張躍進の土台づくりということを目的にして、昨年度から導入させていただいたところでございます。
 当市におきましては、既にご承知のとおり、多くの都市で賦課されております都市計画税をこれまで導入してこなかった、その代替財源といたしまして、このたび十分性であったり、あるいは安定性及び応益性、その観点から固定資産税の税率に0.3%上載せするという形で独自課税をさせていただいたところでございます。
 これからの現在の取り組みでございますけども、少子化や高齢化、人口減少、社会構造の変化といったことが進む中で、時代に即した政策に経営資源をシフトさせ、定住人口、とりわけ生産年齢人口を確保しながら、若い世代が安心して働き、結婚、出産、子育て、教育がしやすい社会経済環境の整備に努めますとともに、暮らしやすさの提供、多様な雇用の創出などの施策を推進することによりまして、これも先ほども申し上げましたが、人や企業から選ばれる町の実現に取り組んでまいりたい、そのためにはまず安定した財政基盤を確立しなければならないと考えているところでございます。
 そこで、都市振興税導入の折にもご説明申し上げましたとおり、事務事業の総点検、人件費の抑制、あるいはふるさと納税の推進を含めました自主財源の確保、さらには財政調整基金の計画的な積み立て、市債残高の圧縮など、安定した財政基盤の構築に向けまして継続的に取り組んでいるところでございます。これらの取り組みによりまして、一定の成果があらわれておるわけではございますが、いまだ楽観視できるような状況に至っていないというのが現状でございます。
 つきましては、先ほども申し上げましたが、平成30年度に中期財政計画を策定をいたしまして、将来的な財政運営をお示ししてまいりたいと考えているところでございます。
 続きまして、財政非常事態宣言の解除ということでございますが、これも先ほどの市長のご答弁と重なる部分がございますが、今後新しく都市振興税を導入させていただいて、貴重な自主財源を市民の方々にご負担をいただいてるわけでございますが、社会保障関係経費、あるいは老朽化施設の維持管理であったり、あるいは更新経費、下水道事業の進捗、あるいは市立病院の健全化であったり充実、そういうふうに、これから今後財政課題というのはまださまざまございます。それと今現在の基金残高の状況、さまざまな財政指標、そういうことから総合的に判断しますと、現時点では財政はいまだ非常事態の状況であるというふうに認識をしているところでございます。
 したがいまして、財政運営指針、先ほど申し上げました平成30年度に策定を予定をしております中期財政計画の中で、その中で今後の市債残高の抑制であったり、基金の積み立てであったり、そういったことをもう一度再構築、計画を立てまして、その結果として財政指標の推移を見ながら、総合的に判断をさせていただきたいというふうに考えているところでございます。
 以上でございます。
○議長(福田博行) 森脇和徳議員の一般質問に対する答弁は休憩後とし、暫時休憩をいたします。(休憩午後0時5分)
○議長(福田博行) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。(再開午後1時0分)
 市立病院副院長。
◎市立病院副院長(今井寛) ありがとうございます。
 午前中の答弁の中で質問をいただきました10億円の一般会計からの繰入金について、おおむねの見通しがどうであるかということについては、市長のご答弁の中でお答え申し上げたところですが、現状のこれまでの本年度の経営状況について、私のほうからご答弁申し上げたいと存じます。
 本年度のこれまでの経営状況につきましては、経営指標としております患者数であったり、病床利用率、医業収益に関連しまして、昨日までの一般質問でご質問いただいて、お答えさせていただいたことと重複する部分もございますが、まず患者数で申し上げますと、10月末時点の新規入院患者数が2,871人で、昨年同月末比較で97人の増加でございます。延べ入院患者数では3万7,666人で、同月末比較で3,415人の増加をしております。病床利用率でございますが、88%と高い数値を示しております。また、医業収益につきましては25億5,082万円ということで、これも同月末比較で1億1,322万円の増加となっております。
 これらは、これまでの一定数の医師の確保に係る努力が実現して、本格的に経営改善に取り組めるように、そうした体制が整備されたということによるものでありますが、また昨年度策定いたしました第2次病院改革プランにおける本年度の取り組みがいよいよ本格的に効果を示してきたものではないかというふうに考えておりますが、このほかにも積極的に病診連携強化の取り組みを行っておりますこと、また新たな施設基準の取得によるDPC係数の上昇、さらにはDPCの制度に基づく効果的なベッドコントロールの取り組みの推進などによって、こうした経営改善が成果を示してきたものというふうに考えておりますが、一方で病床利用率が上昇しております要因としまして、後期高齢者の入院患者が増加しているということで、いわゆる急性期の病院でございますので、一定期間もう治療が終われば退院していただくということになるわけですけれども、その退院後の落ちつき先がなかなか定まらないというようなことが最近出てまいりました。
 それで、病状やご家族の事情等をお聞きしまして、退院調整をさせていただくわけですけれども、これがうまくいかず、入院が長引くとなりますと、このことがDPCの制度上、収益が下がるという、今度は逆の要因に、マイナス要因にもなってまいりますので、そうした病床利用率はベッドコントロールで、できる限り許される範囲の中で病院におっていただくというふうに努めておりますが、それがちょっとうまくできないようになりますと、今度は逆に減収のほうに影響しかねないという反面もございますので、そうしたこともあわせて考慮しながらベッドコントロールしてまいらねばならないと。
 なおでございますが、今もってはまだ半期が終わったところでございますので、これをもって今年度3月までの具体的な決算の見込み数値ということはお示しはできないわけですけれども、この傾向が続くということでありましたらば、これまでに比べて若干の改善を見せるのではないかというふうに見込んでいるところでございます。
 以上です。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) ご答弁ありがとうございます。
 市長からは、午前中集大成の意味はというふうな形で私問うたら、1期目からのこれまでの軌跡というのをずっと語っていただいたと、まさによくやっていただいてきたなというふうにも思いますし、おおむね全ての道筋がついたと理解したというふうに私は思っておきます。幾ばくかの問題はあるわけでございますけど、その辺のところを引き続き問うてまいりたいなというふうに思っております。
 それから、ご答弁いただいた中でございますけども、都市計画税は当市はとっていなかったから、私も特別委員長でございましたからその辺のことはよくよく理解をしておりますけども、しかしながら市街化調整区域と市街化区域に分けられるわけですけども、じゃあ田舎の家まで取るんかねと。私、今市政報告会でいろんなところを回らせていただいておりますけども、市民の間からは市街化区域だけに課せられるものであって、田舎にまで税金が課せられるもんでもないんじゃないのかというふうな形で言いますから、都市計画税というふうな部分には余りご説明の中では違うのかなというふうな形で私は思っております。
 それから、部長からもこれもご答弁でございましたけども、人や企業に選ばれる町にしていかなければならない、だから私は申し上げてるけども、16年間も財政非常事態宣言と独自課税を課してる町というのは来ないと言うてるの、だから、そういうことをやってたら。楽観視できませんって、それでもあかんでしょうって言ってるの。独自課税を課して、平成28年度の決算で通常ベースの黒字の額では困りますよと私は申し上げてる。平成30年度に計画立てます、遅いわ、そんなものはと。
 毎年、私今まで、これから、ずっと言うてましたよね。中期財政見通し、ローリングして立てていってくださいよってずっと言ってたのに、平成30年度に立てますって、遅いというの、それはもっと。平成32年までということだったら、もうあと2年しかないんですよと言うてるの。財政部局にずっと言ってた、これも。これからやっていきますじゃ、困ったもの。導入してるんですよ、導入元年終わってるんですよ、そんなことでどうすんのって私は思いますけどね。本当に財政経営してますかというて、私いつも言ってる。
 それと、病院。4月から10月までと、いつもこれはいいんですよ。これから後どうなるかということを、いつもそうでしょう。ここからどんどん下がってくるんじゃないですか、それを言わんといかん。毎年ここからは調子悪うなってきて、2億円から3億円の補正予算をいつも要求するんじゃないんですかねって。楽観視できません、これこそ。何回これで期待を裏切ってきたことかということですよ。DPCの効果って、そんなないと私は思いますよ。副院長に聞いておきたいけど、DPCの効果額ってどれぐらいあるん。
○議長(福田博行) 市立病院副院長。
◎市立病院副院長(今井寛) ご案内のとおり、DPCは入院の診療報酬に係る請求の手続でございますので、今うちが入院の収益のほうが外来よりも、外来と入院と収益が両方あるわけですけれども、DPCは入院のほうについては、もうほぼ全てDPCの効果で収益が上がっていっているというふうに考えております。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) 効果額、いきなり言っても出ないと思いますけど、そんなにDPC、DPCって声高に言うだけの額は、私は出てないというふうに私の中では分析をしております。
 これも聞いておきますけども、安定した財政運営で財政基盤を強くする、これが目的の一つというふうな形で部長は言っておられたんだけども、独自課税の導入の目的ね、これずっと続けるおつもりですか。
○議長(福田博行) 総務部長。
◎総務部長(我山博章) 現在の都市振興税につきましては5年間ということで、平成32年までということで一旦理解してるところでございます。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) いや、聞き方というか、私の聞こえ方というか、市民にも通常そう伝わったと思うんですけども、安定した財政運営をしていくこと、財政基盤を強くするというのも目的の一つというな形で言っておられたから、恒久財源的に考えてるのかなと思ったんですけども、都市振興税は5年間で終わるというふうな形で断言していただいてよろしいか。
○議長(福田博行) 総務部長。
◎総務部長(我山博章) 先ほど申し上げましたように、お叱りも受けましたけども、財政計画というのをもう一度立て直しながら、立て直しながらその中で検討してまいりたいというふうに考えております。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) それじゃあ答弁は相入れないじゃないですか。5年間とさっき計画してると言って、それで今また、今の答弁と全然違うじゃないですか。今のところ5年間として考えておりますと。じゃあ断言できるんですかといったら、またこれ再考しますということなんだけど、5年間で終わるか、終われないのか。市長、どうなんですか。
○議長(福田博行) 市長。
◎市長(亀井利克) これは先刻ご答弁申し上げたとおりでございまして、社会保障関係経費の伸び、あるいはまた老朽化施設の維持更新、あるいは下水道事業の進捗、そして市立病院の経営健全化に伴う対応、ここらを大きな課題となっておるわけでございますから、この部分を勘案しながら、これから判断をしていくと、こういうふうなことでございます。当然ながら、市債の残高であったり、基金の積み立てであったり、当然ながらそれも参考にしながら判断をしていくと、こういうことです。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) これは困りました。5年間という当初の約束という部分を延長する可能性は大いにあるというふうな形で受けとめざるを得ないという形でございますし、また平成30年度からしか財政計画をおつくりになるということですから、2年のうちに財政がよくなるとは言い切れない部分のほうが多かろうというふうに思いますんで、当初5年間というふうな形は、おおよそ市民と約束したことがほごにされかねないなというふうな形で私は理解しておきたいと思います。後ほど異論があれば、またご答弁いただきたいというふうに思います。
 それと、経常収支比率というのは99.7%、これもこの都市振興税を導入した初年度として99.7と。理由は書いてございましたけども、消費税関連の税の関係で悪化したというふうな形でございますけども、これだけ硬直化した99.7というふうな形、ワーストに近いような数字になってきてるというふうな、もう私はまことに残念でならないなというふうに思っておりますけども、こういう形であるならば、恐らく平成30年度は骨格予算となる予定でございますけども、この様子でいけば骨格予算を組んで終わりぐらいのそんな数字にならないかというな形で懸念しておりますけども、どうでございましょうか。
○議長(福田博行) 総務部長。
◎総務部長(我山博章) 今のまさにで、一方で平成30年度予算の各部局からの要求というのを取りまとめてるところでございます。ですので、今の段階で骨格予算でどの程度になるのかというのは、明らかにさせていただけるような段階ではございませんけども、一旦当然投資的な経費という分については骨格から外していくということになろうかと思います。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) それと、平成30年度の行財政運営の確立に向けた取り組みの中で平成30年度には2億円の積立金を予定しているがということでございまして、2億6,000万円の財政調整基金までは積み上がってるのは承知しておりまして、この12月補正で6,000万円何がしは取り崩したかと思いますんで、残高2億円という形になっておりますけども、果たして病院がこれまたどういうふうな形になるかということで、補填財源となり得るのではないのかと。もし仮に病院が数字が悪くて不良債務が出るというふうな形になったとすれば、補填財源はその財政調整基金しかないと思われますが、ほかに財源ございますか。
○議長(福田博行) 総務部長。
◎総務部長(我山博章) 最終的に3月補正というところで、各部局の支出の状況、というのが不用額がどの程度上がってくるのかといったところ、あるいは税収入がどのぐらい当初、今見込みよりも上がってくるのかというところがございますけども、それが現在見込みどおりということになりますと、今ある財源としては財政調整基金ということになります。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) それでは困ったことで、毎年またやってること同じじゃないかと私は思うんですけどもね。いつになったら、財政調整基金たまるんかねというふうな形で思わせていただきます。
 これ先ほどの1回目の質問でも問いましたけども、16年間の財政非常事態宣言と独自課税をしいている町に、安心して移住定住って若者ができるんですか。なぜ16年間財政が合わせられないんですかって、ちょっと少し稚拙な質問の仕方になるんですけども、1,000人、2,000人の村でも合わせてるんですけども、普通私の理解するところでは、5年ぐらいで財政というのはもとへ戻すのが普通だと思いますけども、16年間財政非常事態宣言しいてる町というのは私聞いたことないけども、さきの質問とあわせてご答弁ください。
○議長(福田博行) 市長。
◎市長(亀井利克) これはご案内のとおり、かねてから申し上げておりますけれども、事業を展開しながら財政再建を進めてきておるということです。
 それで、事業展開をなくして、例えば起債の償還をほとんどに充てていくということであれば、その部分はようなっていくか知りませんけれども、町全体が元気がなくなってくるわけです。ですから、でき得る限り効率のいい、そういう予算をいただいて、そして事業展開を図りながらやってきたと。ですから、余り市民生活に影響を与えないような、そんなやり方でやってきたということでございますので、これはご理解をいただきたいと、こんなふうに思います。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) さきの質問でございますけども、これもう一度お答えいただきたいと思うんですけども、市長は事業を展開なさってというふうな形でおっしゃってくれましたけども、私はもうこれ限界があるんじゃないのかなと思うんですよ。事業展開させながら財政を好転していくって、上げ潮的な考え方かな、私は存じませんけども、これ厳しいのではないのかなと。やっぱり一旦は事業をストップして、財政再建に持っていかなければならないのではないのかなと。そうでなければ、財政非常事態宣言というのはいつまでたっても終わらないのじゃないのかなと。
 そうすると、逆に私が申し上げて懸念している独自課税、非常事態宣言、そうした町に移住定住、若者の定着というのは難しいんじゃないのかな。やっぱり安定した財政基盤のもとでないと、しっかりした町かというふうな形で判断して移住定住もなさるだろうし、若者も考えているだろうというふうに思いますんで、それとこれはここなんですけど、市民サービスを低下させることなくというふうな形で部長も市長もおっしゃってくれてるんですけども、市民負担を求めてますよね、独自課税で。これおかしいと私思うんですよね、答弁として。市民サービスを低下させることなく、市民負担を求めたということになるのかなというふうに思うんですけども、3つお答えください。
○議長(福田博行) 総務部長。
◎総務部長(我山博章) まず、事業をストップするしかないのではないのかということでお話をいただきました。
 特にハード整備にかかわっては、かなりの部分縮小といいますか、一時期実際には道路工事であったりという部分については、ハード整備についてはとめてたところもございますけども、当然維持管理経費という経常的な経費が要ってくるということ、それと扶助費については、先ほどからございますように、やっぱり高齢化に伴って、それが増嵩してくるということがございました。
 移住定住につきましては、この間、子育て支援という形でさまざま施策を講じてまいっておりますことと、若い人たちにできる限り生産年齢人口を担っていただけるような人たちに入ってきていただけるような、そういった施策を展開してきたところでございます。ですので、一方でサービスと負担ということで、負担を強いておきながら、それをサービスと言えるのかということはお話をいただきましたけども、一定確かにご負担を願っているという面では、それをもってサービスの低下ということも、払った費用に対しての受ける受益ということからすると、払ったものというのはサービスの低下ということになろうかと思いますけども、私どもとしましては、そういったご負担もいただきながら、一方でその子育て支援であったりということで、より住んでいただけるような環境整備に努めてきたところでございます。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) 5年間という時限立法のもとで、私は5年間のうちに財政を立て直してもらうという意味合いのもとで特別委員長をさせていただいたつもりでございますので、本当平成28年度決算を見て残念やったなと、つくづくと私は思ってるんですよ。もう安穏としているというか、漫然としている、財政が。財政運営が。私から見れば。ましてや、平成30年度から計画立て直しますとか、出しますとかね。ほんで、一息ついたわ、みたいな感じで思うてくれてるんと違うんかなと私は思うんですよね。こんなことでは私は困ると思うな。
 見解の相違なのか、考え方が2つあるのかわかりませんけども、走りながら事業を展開させながら財政運営を立て直していくというのは、もうなかなかこれは難しいだろうなと思います。そんなことをやっておっては、財政の非常事態宣言からいつまでたっても脱却できない。現実に脱却できていないのではないのかなと私は思っておりますので、これでは困ったものやなというふうな形で思っております。
 それともう一つは、1,000人の町でも2,000人の町でも財政の入りと出ずるなんて合わせていってますよと、5カ年程度のもんで大体こんなものは終わっていかなきゃならんと。それと、福祉であったり、市民部であったり、いろんな事務事業シートを私も点検させてもらいましたけども、無駄という部分は私はないけども、しかし市長の肝入りの事業もございますけども、やっぱり有利な国の予算、4分の3ぐらいのものをやっぱりとってきていただいているのはありがたいなと思うけども、それすらついていくのもやっとの状況になってきてる。あるいはまた、過去の事務事業の考査委員からも、それでついていくの、継続、国の支援が終われば途中で打ち切りというふうなことも指摘されておりましたけども、そういった部分もあわせて私は非常に懸念しているところでございますけども、市長何かございましたら。
○議長(福田博行) 市長。
◎市長(亀井利克) 補足させていただきますけども、事業をとめていくというのはかなり難しい。というのは、例えば耐震のときは、これはちょっと返済よりも、起債償還よりも若干上回りました。これはこの時期でなかったらできなかったという事業なんです。これは後年度負担が軽くなりますから、これを平準化して延ばしていったら、後年度負担のほうが大変になってきますから、これは集中してやらせていただいたということがあります。それは2年間あったわけでございます。
 それから、移住定住でございますけれども、平成25年からいろんな取り組みの中で子育て、あるいは小児の24時間365日ウエルカムとか、中で15歳未満人口が転入が転出を上回ってきておることもこれは確かなことでもあるわけでございますので、これは周辺の自治体を取り込んでるわけです。ですが、これからもっともっと遠くの方からも選んでいただけるような、そんな自治体にしていくために、そこを磨きをかけていかなければならないと、こういうことでございます。
 それから、平成30年度に立てると言うたの、これ総合計画の中で平成31年度からの4年間のものを平成30年間に立てさせていただくということで、これはかねてから申し上げてきたところでございます。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) 平成30年度からの計画といいますか、私は常々申し上げて、いつからか私忘れましたけど、中期財政見通しでローリングしていってくださいよと、毎年立てていってくださいよというな形で私は申し上げてたんで、そのことを私は申し上げてるわけで、いつからか議会にお示しいただけなくなったなというふうに私は思ってまして、それが気がかりでならんし、しかし財政部局はどうも安閑としているというか、申しわけない言い方になるけども、きちっとした財政計画というのは立てていってもらわなきゃならんし、どうも一息ついたムードというのが漂ってて仕方ないなというふうな私の印象でございます。
 それとでございますけども、病院は10億円で合わせられるかというふうな形を先ほど問うて、市長もこれは、もう一度市長に聞いておきますけども、10億円という至上命題みたいな形で市長は言っておられますけども、果たして当初予算が組めないから10億円にしてるのか、あるいはまた10億円でやれると信じてるから10億円でというなことをここ数年続けておられるのか、その辺のところを、市長、お伺いしておきたいと思います。
○議長(福田博行) 市長。
◎市長(亀井利克) 当然ながら10億円でやると、そういう思いの中で病院側が努力をしていると、こういうことでございまして、院長以下かなりこのことについては一丸となって、その取り組みをしていただいてると、こういうことであるわけです。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) 私も現場は頑張ってくれてるんだろうなというふうに思いますし、事務方じゃたるんでるのか、そんなこともないと思うし、市立病院へお邪魔したときも、本当に誰もが、会う人、会う人、職員さん全てが一生懸命頑張っていただいてるし、努力していただいてるというふうに思いますし、ただ私の所見で申しわけないけども、私は税理士でも何でもないですけども、収支というのは私は、私の見る限り、この前の議場でも申し上げましたけども、平成28年度の決算、これで限界だなというふうな形には私の見立てでは思います。
 キャッシュアウトの部分、これからまた年末にかけて10月から、下半期というのはキャッシュアウトしていってしまうんですけども、どうしても。その辺のところが私は非常に懸念するし、毎年これ同じことをずっと3月補正で繰り返しているというのが、これが改善されないというのもまことに困ったものだなというふうに思いますし、ただ結果出してくださいよと。結果出せよというのも酷やなというふうに思うんですけども、でもいつもですやんと、毎年そんなことばっかりやってますやんというふうな形で、いつも私申し上げてる。
 しかし、これ以上、市長も院長以下頑張っていただいてるというふうな形でおっしゃってくれるし、私も余りなことを言うと現場にしわ寄せが来て疲弊してはならんというふうな形で私は思いますから、そこも懸念するところですけども、しかしやっぱり病院に、企業会計でございますから言わざるを得ないというふうな形でございます。この辺のところをもう一度、市長ないし、また病院部局からご答弁賜りたい。
○議長(福田博行) 市長。
◎市長(亀井利克) これご案内のとおり、自治体病院というのは全てといってほど赤字ですね、これは。それは採算部門を持たざるを得ないという、そういう使命感のもとにそれをやってるからです。
 それで、特に今年度と去年度が厳しいになるであろうと言われてるのは診療報酬です。これがダウンになってるからであるわけですが、我々としては、ただうちの病院事業会計についてはかなり頑張って、その幅を減らしていることも確かです。けれども、他の自治体の病院はかなり厳しいと、そういう部分についても。
 それで、診療報酬の今まさに平成30年度から新たなる診療報酬になるわけでございますが、これは保険者としてはそれを減らしてもらったほうがいいんです。ただ、病院経営者としては、やっぱりこれを減らされますと病院の経営に直結しますもんですから、我々としてはこれだけは減額だけは避けてほしいという運動を自治体病院としてやってきておると、こういうことでございまして、これを減らすことは、減額することはなかろうと、こんなふうには思ってるんですけども、そういう国の政策に直結しているということもご理解をいただきたいと、こんなふうに思います。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) まあまあ理解していることも私はあるんですよ、市長、当然ながら見てるんで。私はまあまあ、システム的な部分で、テクニカルな部分で、診療報酬とかそういった部分で数字が変わってくることはあろうかと思いますけども、平成28年度の収支というなものはずっと改善している部分も過去からずっと見てますけども、これ以上頑張れというのも酷だなと私は思ってるから申し上げてるわけでございます。
 それと、以前に市長は、これも定かな数字ではないんだろうと私は思いますけども、病棟、産科ですね。産科の新病棟の建設について、7億円から8億円程度というふうな形で、今実施設計、基本設計やっていただいてますけども、病棟建設についてというな形でございますけども、この数字というのは大体、また構想も少しわかってればお教えいただきたいなと思います。
○議長(福田博行) 市立病院副院長。
◎市立病院副院長(今井寛) さきにご質問いただきました金額の算出に当たっては、病床を20床、産科でお願いするということで考えております。そうした申請を県と相談して、国へ今上げているというところでございます。どういった機材が一般的に必要になってくるか、あるいはどのような、分娩室は当然でございますけれども、その後の入院の設備であったりというなものを総括しましたときに、そのぐらいの金額になるということでございました。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) これで病院が平成31年度開設というふうな形でございますので、平成30年度というふうな形になるのか、平成30年度の予算にのってくるのか、のってこないのか、また平成31年度なのか、その辺の部分はどういうふうにお考えですか。
○議長(福田博行) 市立病院事務局長。
◎市立病院事務局長(石橋勝) 産科の施設整備の予算につきましては、来年度は市長選ということもございますので、当初予算の編成作業の中で、骨格にするか、当初にするかというのは、判断されるものと考えております。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) そうですよね。骨格予算なんで、どうされるのかなということで一回目の質問でも問うたわけなんですけども、7億円から8億円、20床の病棟というふうな形で理解をしておきます。
 ドクターと助産師と、NICUは将来的な構想なのかなというふうな形で思っておりますけども、その辺の部分について収支といいますか、予算規模的な部分で、またどれぐらいを見込んでおられるのか、聞いといてよろしいですか。
○議長(福田博行) 市立病院副院長。
◎市立病院副院長(今井寛) ご質問の件につきましては、派遣される医師の人数、あるいはその時期というのがまだ定まっておりませんので、具体的にこれとお示しできる数字は今もってはございません。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) わかりました。
 ミドルリスクまで耐え得る施設というのを構想の中で考えてると、将来的にはNICUまで持っていきたいね、それが移住定住の起爆剤になればいいねというふうな形で、以前の議会でしたか、市長にお伺いしたのも覚えてございます。
 それと、これは市長に問うておかなければならないことかなと思いますけども、NICUまでの構想、あるいはまたミドルリスク、ハイリスクの分娩、そういったことも含めていろんな福祉政策、いろんな政策全般でございますけども、市長が取り組んでこられた、先ほど壇上からおっしゃってこられた集大成の意味も含めてでございますし、また市長の福祉の理想郷とするところでの政策にも関連してくることでございますけれども、どこかの町でやらなければならないことは重々理解しております。誰かが担わなければならない、どこかの町がこんな事業をやらなければならない、しかし一方で今の名張市の財政状況の中で、8万人の今の町の状況でやり切っていける事業か、やれる事業かということをてんびんにはかりながら、物事は考えていかなならないのも事実かと思いますけども、市長、その辺のところはどうお考えでございましょうか。
○議長(福田博行) 市長。
◎市長(亀井利克) これはおっしゃるとおりでございまして、一自治体がフル装備していくというのは、もう人口減少社会の中では難しいです。ですから、どこがどの自治体がどの部分を担うかということの中で、それを想定して私どもは今までまちづくりを進めてきたということになります。
 24時間365日の小児救急医療センターを開設するについては、小児のドクターが6人要るわけです。そして、それで足らず場合は、アルバイトの小児科医に来ていただいて回してるということです。しかしながら、これはそれじゃあ伊賀地域の中でどこかやっていただけるところありますかということになるんです。ですので、それはうちしかできなかった。できないもんですから、これをやらざるを得ないということがあるわけなんです。それは売りにはなってることは確かでございます。
 それと、それゆえに特別交付税もちょっと色をつけていただいたりはしてますけども、それと産婦人科につきましてもかなりのリスクを負って、地域のドクターはパジャマ着て寝たことないとおっしゃるぐらい頑張ってられるわけです。それに対してきっちりしたサポート体制をつくっていかないと、その方自体がもう壊れてしまうと。
 当初産婦人科は4軒かあったんですけども、それが今もう1診療所になってしまってるわけです。ここはどうかになったら大変なことになりますから、そこらのことはきっちりやっていかなければならないということでございまして、それじゃあ伊賀地域のどこがやっていただけますかということになりますと、これは非常に難しいです。ですから、これも私のところでないとできないということの中で、その判断をさせていただいてるということでございますので、当然ながら我々は人口減少社会の中でフル装備というのはもう絶対難しいと。しかしながら、こちらが得意とするというか、こちらしかできないことはやらざるを得ないなと、そういうことでございまして、しかしその分が評価されておるので、今子供さんがふえてきておるということも言えるのかなというふうには思ってます。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) 集大成の結果の部分にもつながってきてるのかなと思うんですけども、もう一つ先の話をお伺いしておきますけども、まずは婦人科から整えていくと、そしてまた産婦人科、お産に耐えうるというふうな形でございますけども、当然ながら教授陣、大学の派遣元、そういったところとの調整、また約束、そういったこともあろうかと思いますし、また議場でお聞きするのもどうかなと思うんですけども、しかしながら平成31年度ということも鑑みれば、一定道筋はついてるのかどうかということだけはお伺いしておかなければならないと思うんですが、市長、どうでございましょうか。
○議長(福田博行) 市長。
◎市長(亀井利克) 道筋がついてるがゆえに今申し上げて、具体の今計画に入ってきておるということでございます。
 まずは、婦人科、それもかなり高度な治療ができる婦人科をまずやらせていただくと。その次に産科を加えていくと、こういうことです。その加えるときに、またドクターが数名ふえると、初めのときも複数になると、こういうことです。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) 安心いたしました。これで産科開設に向けて、しっかり道筋がついてるんだなと、また医局ともしっかり話し合いができてるんだなということが、ご答弁からよくわかりました。
 それと、最後でございます。
 再度総務部長にお伺いをしておきますけれども、99.7%の収支比率、経常収支比率の中で市民に必要最低限のニーズや自由の選択肢というのを与えていけてるとは私は到底思えないわけでございまして、先ほどから私が1回目の質問の中で申し上げましたけども、行政とは人々が不自由なく、みずからの選択をすることができるように、必要最低限の環境を整えることが本来の役割とサービスであるというふうに私は思うというな形で1回目言いましたけども、今の経常収支比率の状況では、必要な最低限の選択肢というのはなかなか市民に与え切れてないんじゃないかなというふうに思うんですけども、財政の責任者としてどのようにお考えでございますか。
○議長(福田博行) 総務部長。
◎総務部長(我山博章) 経常収支比率が非常に高いというのは、当然さまざまな政策の選択ができないということ、義務的なものでおおむねの一般財源がそれに充てていかざるを得ないという状況であることは確かでございます。
 ですので、現状をどう評価するのかということにつきましては、できる限り硬直的になってしまった部分を少しでも弾力的なところに持っていくために、何とか経常費の削減に取り組んでいかなければならない。そんな中で、私ども一番問題であるというふうに思っておりますのは、一つは公債費等につきましては、今現在の段階からしますと、もう少し先にピークは来るんですけども、ただしそこのところは一定臨時財政対策債の占める割合が高いということもございまして、普通に返していく公債費というのはこれから減少傾向になります。
 それと、病院につきましても、建設当時の起債というものが減少傾向になる、そこで若干の余裕は当然出てくるわけではございますけども、一方で先ほどからこの議会でもございました学校関係の投資であったりということもございますので、そのあたりを見た中で、できる限りその市民の方がいろんなことを選択できるというふうな財政に組み立てていかなければならない、そのあたりを先ほどから申し上げてる計画の中で、先を見込んで計画を立てて、再度構築をしていきたいというふうに考えているところでございます。
○議長(福田博行) 森脇議員。
◆議員(森脇和徳) 今、部長がおっしゃってくれて、財政の問題、また新たな計画のもとに元気な名張市の創造に向けて、また計画を練っていただきたいというふうに思いますし、病院もきょう質問させていただきましたら、無事に産科の開設に向けて道筋がついたということでもございましたし、また病院も上半期、頑張っていただいてるわけですから、また下半期も頑張っていただきたいというふうに私は思っております。
 いずれにいたしましても、愛する名張市がこれからも元気で、そしてまた永遠に持続可能な町として元気になっていただくことを念じます。11年間、本当にありがとうございました。多くの皆様方にお支えをいただきながら、私も議員生活を送ってくることができました。全ての皆様方に感謝申し上げて、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
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