録画中継

平成27年9月第367回定例会
9月11日(金) 本会議 一般質問
清風クラブ
豊岡 千代子 議員
1.登録有形文化財の活用について
2.名張市における「まちねこ活動支援事業」について
3.「空き家対策特別措置法」全面施行による「空き家対策」について
4.「LINEいじめ」の防止策への携帯・スマートフォンの活用のルール作りを
◆議員(豊岡千代子) こんにちは。
 第367回定例会、一般質問最終日、最後の登壇となりました清風クラブ豊岡千代子でございます。
 その前に、まず昨日からの茨城県、栃木県を初め東北地方に係る甚大な被害に遭われました皆様方に心からお見舞いを申し上げます。
 それでは、清らかな風に乗せて、可憐な花一輪、一生懸命質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
 最近、どうも言葉というものが軽く扱われ過ぎているような気がします。かつて言葉は、一言一句丁寧に語られ、つむがれるものでした。人のなすことには手をかければかけるだけ愛着がわくもの、言葉も同じです。我が国には、言霊という言葉が生きています。人が口にする言葉、そして墨をすり、紙に文字として書きつける言葉、それらは皆人の心より生み出された言葉としての独立した魂を持つものです。
 さっき言った言葉を次の言葉で撤回するといった風潮、まことにむなしく、吹けば飛ぶような紙吹雪のようなものです。軽い言葉は軽い心を生み出します。軽い心は軽い社会を、つまり他人に対する思いやりのない社会をつくり出します。公共の場において、傍若無人な振る舞いをする人、礼を失した乱暴な言葉、暴言をはく人、一時的な欲求や衝動に駆られて非行を働く人など、言葉は本来人と人との心をつなぐ大切なかけ橋です。人と人との間をつなぐ言葉は人の心を運ぶものであるだけに、もっと大切にしなければなりません。
 修証義というお経の中に愛語という言葉があります。愛情の愛と国語の語、愛語です。相手のことを思い、心を込めて語られる言葉は、それを受けとめる人の運命をも変えてしまうほどの力を持っていると言われています。たった一言が人の心を深く傷つけ、たった一言で人の心に揺るぎない力を与えることができるとも教えています。私も、議会人としての立場をしっかりとわきまえ、議員としての資質をさらに高めていくために言葉を大切に使うよう心に律していかなければと思っています。
 それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。
 まず1番目、登録有形文化財の活用についてお尋ねをいたします。
 国の文化審議会が7月17日、新たな登録を答申した国の登録有形文化財は、県内では四日市市と津市、名張市、多気町、南伊勢町の計15件が選ばれ、県内での建造物の登録有形文化財は222件となりました。名張市では、重要な文化遺産を後世に伝え、活用し、町の活性化につないでいきたいとボランティア団体名張まちづくりの会が市内の初瀬街道沿いに残る歴史的に貴重な建造物として登録有形文化財の調査活動を続けています。
 この活動は、平成19年に名張市教育委員会からの委託を受け、歴史的建造物の登録を進めているもので、現在の登録数は9件、16棟となっています。そこで、こうした登録有形文化財を今後どのように活用されようとしているのかをお尋ねいたします。
 また、教育委員会の委託事業という観点からその諮問機関でもある名張市文化財調査会でその保存や活用についての調査審議はされているのでしょうか。
 また、登録有形文化財に対する市民の周知度はどのように把握されているのでしょうか。
 名張市都市マスタープランには、名張地区は歴史的な資源や古くからの町並みが残されていることも重要で、整備と保全とのバランスを図りながら適切なまちづくりを進めていく必要があるとされており、歴史、文化、伝統に基づく観光交流の拠点として景観形成と市街地整備とをあわせて行うエリアと位置づけられてもいます。まちづくりの観点から、どのような活用をお考えでしょうか。お尋ねをいたします。
 続きまして、2つ目の質問でございます。
 名張市におけるまちねこ活動支援事業についてお尋ねをいたします。
 名張の町を徘回する野良猫たち、歩いているだけなら迷惑にはならないのですが、数がふえることによっていろんな問題が起きています。野良猫のふんや尿で困っていたり、食い散らかした餌がごみになって汚いなど、住民にとっては深刻なことばかりです。
 こうした住民の皆さん方の思いを受け、私は以前何とか野良猫と共生できるよい方法はないものかとこの議場で質問をさせていただきました。その際、京都市で行われていたまちねこ活動支援事業を紹介させていただき、名張市にも取り入れていただけないかと提案をさせていただきました。
 ここで、その京都市まちねこ活動支援事業について少し触れさせていただきます。
 このまちねこ支援活動とは、その地域が合意の上で住民が自分たちで決めたルールのもと、地域の野良猫の餌やりや片づけ、猫のトイレの設置や清掃、猫たちがふえていかないよう避妊や去勢手術の実施などの活用で、地域住民で取り組み、野良猫を適正に飼育する活動です。
 当時の担当部からは、勉強させていただきますという趣旨の答弁をいただきました。その後、しばらくして担当部の方から京都市のまちねこ活動支援事業を勉強していますよとうれしい言葉をかけていただいたのを今もはっきり覚えています。あれから3年余りが経過いたしました。今もなお、野良猫被害に悩む市民の声は聞こえてきますが、その後何か取り組みをされているのでしょうか、お尋ねをいたします。
 続きまして3番目、空家対策特別措置法全面施行による空き家対策についてお尋ねをいたします。
 少子・高齢化や核家族化に伴い、所有者がはっきりしない空き家がふえ続け、社会問題化しています。こうした空き家の増加は、地域の防災や防犯、生活環境、景観などに悪影響を及ぼし、さらには町の活力の低下につながるなど、地域のまちづくりを進めていく上で大きな課題となっています。
 ことし5月、空家対策特別措置法が全面施行され、倒壊などのおそれのある特定空き家の所有者に自治体が修繕や撤去の指導や勧告ができるとし、強制撤去の権限も明記されました。これを受け、当市でも名張市空き家等対策推進に関する条例の制定が早速今議会に上程されており、空き家対策への意気込みが感じられます。
 当市では、ことし7月、折からの台風11号の影響で空き家が半壊するという事態が付近の住民からの通報で明らかになりました。この空き家は、昨年2月に近くの住民から崩れかけていて危ないと相談を受けていたものだということです。その後、約1年半が経過し、今回の自然災害によって崩れてしまいました。
 幸い付近の住民や道路に影響はなかったということですが、生活への危機感を募らせる住民にどのように対応をされていたのでしょうか。また、このように倒壊の危険性や衛生上著しく有害となるおそれがある特定空き家と判断されるものは、当市においてどれぐらい把握されているのでしょうか、お尋ねをいたします。
 総務省の住宅・土地統計調査によりますと、2013年10月1日時点で全国の空き家は約820万戸と言われ、総住宅数約6,063万戸に占める空き家率は13.5%で過去最高と言われています。
 そこで、当市での空き家の戸数と空き家率はどれぐらいでしょうか。また、空き家として放置される要因にはどのようなものがあるのでしょうか。お尋ねをいたします。
 今後も増加が懸念されている空き家の解消を図るため、さまざまな取り組みが必要となってまいります。空き家の利活用を促していくこともその解決策の一つでもあります。
 昨年度から、名張中古住宅流通促進協議会が実施されている住宅団地型既存住宅流通促進モデル事業は、桔梗が丘と桔梗が丘南地区の住宅に限定をされておりますが、現在の状況をお教えください。
 また、県外からの移住者に中古住宅購入時の改修費を上限100万円補助する名張市の移住促進事業の活用者第1号が誕生したと先日報道をされました。県の補助金予算は1,800万円、なくなり次第終了と聞いておりますが、ぜひ第2号、第3号とふやしていただきたいのですが、いかがでしょうか、お尋ねをいたします。
 現在、空き家が建つ住宅用地は固定資産税が最大で6分の1に軽減されるという優遇措置があり、これが空き家放置の一因になっているとも考えられています。今回の空家対策特別措置法には、倒壊の危険性が高い、衛生上有害となる状態、適切な管理が行われず、景観を損なっているなどと判断された特定空き家は、今後こうした優遇措置をなくすことで所有者に処分を促していくという狙いもあります。
 空家対策特別措置法は、自治体に対し、協議会の組織づくり、空き家の調査やデータベースの整備、対策計画の作成を促すなど、ますますマンパワーの必要性が高まってくるのではないでしょうか。
 今議会に上程された条例案に基づいた今後の取り組みについて、その意気込みをお聞かせください。
 続きまして、最後の質問、LINEいじめの防止策への携帯、スマートフォンの活用のルールづくりをということでお尋ねをいたしますが、昨日富田議員の質問に重なる部分が多々ございますことを先お許しをいただきたいと思います。
 内閣府の平成27年度版自殺対策白書によりますと、18歳以下の子供の自殺について、各約40年間の統計を分析したところ、8月下旬から9月上旬などの新学期開始前後に急増する傾向があり、9月1日が突出して多いことが長期の統計分析で裏づけられました。文部科学省も8月初め、児童・生徒の行動の変化など、見守りを強化するよう教育委員会へ呼びかけてもいます。自殺の原因はさまざまな要因があるとしながらも、その主なものがいじめによるものと言われています。
 ことし2月、川崎市で中学1年生の男子生徒が殺害された事件では、遊び仲間だった年上の少年3人が逮捕されました。主犯格の少年は、被害者の男子生徒が慕われていることに腹が立ったなどと供述をしています。この事件が発生当初からインターネット上では犯人捜しが行われ、事件とは無関係の人物が名指しされるという被害がありました。名前や写真が知らぬ間にネット上に載せられてしまい、見知らぬ人からの誹謗中傷を受け、人への恐怖心に今もおびえているということです。
 携帯電話やスマートフォンの活用については、さまざまに懸念されていましたが、この事件を機にその不安は大きく広がってしまいました。携帯電話の無料アプリLINEなどの普及度が高まるのと比例して、LINEいじめがふえています。携帯電話やスマートフォンの活用について、学校と家庭が連携して子供たちの現状にしっかりと対処していかなければと思っていますが、教育委員会としてどのようにお考えでしょうか。
 ことし1月、三重県教育委員会では、スマートフォン等の使用に関する実態調査の結果概要をまとめました。公立小・中学校、県立高校からの抽出された生徒たちによるアンケートが行われ、有効回答数は1万1,716人、その回答率は99.3%となっています。そのアンケート結果から、携帯電話やスマートフォンの所持率は小学生が39.9%、中学生60.9%、高校生99.1%となり、ほとんどの高校生が所持していることがわかりました。
 また、家で持っている機器及びインターネット接続機器の所持率はゲーム機が最も高く、小学生で89%、中学生22.9%、高校生10.4%となっています。また、自分専用のものを持ち始めるのは中学1年生及び高校1年生で多くなっています。
 利用状況では、LINE等が中学生で76.1%と最も多く、ついで動画サイトの利用、小学生についてはメールが53.8%と最も多く、ついで動画サイトとなっています。
 また、携帯電話やスマートフォンへのフィルタリングの利用状況では、その必要性が余り周知されていないのが現状です。小学生の89%が所持しているとされるこのゲーム機は、スマートフォンの機能とはほとんど差がなく、通話やメールはもちろん、インターネットにつなぐこともできます。
 そこで、当市での小・中学生のこうした機器の活用状況はどのようになっているのでしょうか、お教えください。昨日の答弁では、使用している時間の割合をお教えいただいたと思っております。
 小・中学生の所持率も年々増加しており、平成25年7月に内閣府が実施した世論調査において、その7割以上の国民が小・中学生に持たせることを不安に感じています。LINEいじめの原因となるメッセージ内容の勘違い、既読スルー、未読などに悩む子供たちは私たちの周りにもいます。早速に携帯、スマートフォンの活用ルールづくりが必要だと思っています。ぜひ市内小・中学校が一斉に実施できるよう、教育委員会が主導権をとりながら取り組みをお願いしたいと思っております。
 ぜひ前向きなご答弁をよろしくお願いをいたします。
 活用のルールづくりで注目を集めた愛知県刈谷市の小・中学校の校長は、中学生からルールを教えるのでは遅いと危機感を募らせています。携帯、スマートフォンの活用ルールなど、情報モラルに関する教育は当市でも子供たちや教職員を対象に行われていると答弁をいただきましたが、子供たちの反応はいかがでしょうか、お尋ねをいたします。
 ことし4月4日、信州大学の山沢学長は入学式の挨拶で、スマホ依存症は知性、個性、独創性にとって毒以外の何物でもありません。スマホやめますか、それとも信州大学生やめますか、スイッチを切って本を読み、友達と話し、そして自分で考えることを習慣づけましょう。自分の知識を総動員して、物事を根本から考え、全力で行動することが独創性豊かな信大生を育てますと約2,000人の新入生に呼びかけました。
 携帯電話やスマートフォン等の正しい活用方法やそのルールづくりこそいじめ防止につながり、個性豊かな子供たちを育てることになるのではないでしょうか。ぜひ喫緊の課題として携帯、スマートフォンの活用、ルールづくりに取り組んでいただきますようお願いをいたします。
 以上、壇上からの質問を終わります。
○議長(吉住美智子) 市長。
  (市長亀井利克登壇)
◎市長(亀井利克) 先ほどからは、豊岡議員よりこの言葉遣いの大切さについてのまことに高邁なご所見を賜ったわけでございますが、当方も心に刻み、日々市政に精励いたしてまいりたいとこのように思ってございます。
 4項目についてのご質問をいただきました。
 1項目めが、登録有形文化財の活用についてでございます。教育委員会がお答えいたします。
 2項目め、名張市におけるまちねこ活動支援事業についてでございます。
 日ごろ市民の方より野良猫によるふんの被害や鳴き声についての相談や苦情がたびたび寄せられますが、その要因の一つとして野良猫への無責任な餌やりが考えられます。本市では、こうした野良猫への無責任な餌やりをしている方には責任ある飼い方についての指導を行っているところでございます。
 一方、野良猫からの被害を軽減させる方法の一つとして、過去に豊岡議員からご紹介いただきました京都のまちねこ活動支援事業をもとに、平成25年11月、名張市所有者の判明しない猫の適正管理推進事業実施要領を定め、動物愛護の観点から殺処分以外の方法により野良猫を減らす取り組みを進めているところでございます。
 この取り組みは、地域の方や動物愛護団体が中心となって、地域で野良猫に餌やトイレの場所を与えながら一方では捕獲し、避妊、去勢手術を施した後、もとの場所に戻すことで野良猫の数をコントロールすることを目的としているものでございます。
 この避妊、去勢手術を施した猫は、手術されたことが一目でわかるように耳先の一部をV字型にカットしますが、この耳の形が桜の花びらに似ていることから、こうしたまちねこ活動支援事業を本市ではさくらねこ活動を呼んでいるところでございます。
 一般的に、野良猫の平均寿命は交通事故や感染症などが原因で飼い猫よりも短く、通常四、五年と言われていることからさくらねこ活動を実施していくことにより、繁殖能力のなくなった野良猫は次第に数を減らし、結果的にふんの被害を減らすことが期待できるものと考えているところでございます。
 こうしたことから、平成25年度に市内のある地区で地域の方や動物愛護団体の協力により7匹の野良猫に避妊、去勢手術を施し、要領に基づいたさくらねこ活動を実施いたしました。
 また、平成26年度には三重県伊賀保健所と協力して野良猫に同様の手術を実施しており、野良猫を少しずつ減らす、ふんの被害などの軽減に努めているところでございます。
 今後も、地域からの要望がございましたらお話を聞かせていただき、状況を判断した上でさくらねこ活動として進めてまいりたいと考えております。
 しかしながら、これらの取り組みの課題といたしましては、野良猫による被害が短時間でゼロにならないことが上げられます。これは、避妊、去勢手術のために捕獲された野良猫は手術の後、同じ場所に戻されることから、ふんや鳴き声の被害が一定の期間続くため、地域の方々の理解をいただくことが重要となります。
 今後においても、こうした事業を継続的に実施していくことにより、猫が好きな方も苦手な方もお互いの立場を理解しながら人と動物とが安全、快適に暮らせるまちづくりを進めていきたいと考えてございます。
 これは、動物愛護団体の協力により実施をいたしておりまして、去勢の費用等についてはこの公益財団法人の動物基金からお出しをいただいております。よって、愛護団体は殺処分は反対の立場でございますので、このようなやり方で実施をさせていただいているということでございます。
 空家対策特別措置法の全面施行によりましての空き家対策について、何点かお尋ねをいただいたわけでございます。
 近年の人口減少や社会的ニーズの変化に伴い、全国的に空き家が増加しており、本市におきましても平成25年に総務省が実施した住宅・土地統計調査によりますと、住宅戸数3万4,240戸のうち空き家が4,270戸で空き家率が12.5%となっております。また、空き家の51%を占める2,160戸については、流通していない住宅であることから、管理不全住宅が含まれており、今後そうしたことが増加するのではないかと懸念しているところでございます。
 そうした中、本市では平成24年度に名張市空き家等適正管理に関する条例を制定し、空き家の所有者等に対し適切な管理を促してまいりました。しかしながら、これまでの対応の中で適切に管理が行われていない空き家にかかわる問題が多岐にわたり、解決すべき課題が多いことから、今後さまざまな課題に総合的に対応するため、本年5月26日に空家等対策の推進に関する特別措置法が全面施行されたことを受けて、本市独自の名張市空家等対策の推進に関する条例を制定することといたしました。
 条例では、特別措置法の規定に基づき、地域住民の代表や学識経験者等で構成する協議会を設置することとしており、本市の実情に合った空家等対策計画を策定いただくほか、放置すれば倒壊などのおそれがある特定空き家の認定やその後の措置の実施に関する協議をお願いすることといたしてございます。
 今後の具体的な取り組みにつきましては、空家等対策計画策定の中で検討してまいりますが、空き家の活用に向けましては若者定住に主眼を置いたリフォーム補助制度の創設や空き家の流通を促進する施策を講じてまいりたいと考えているところでございます。
 一方で、適正管理につきましては特別措置法に基づき定められた基本的な指針や特定空家等に対する措置の適切な実施のためのガイドラインに沿って特定空家等の認定を行うとともに、行政代執行を含む措置の実施につきましても協議会において検討いただくこととしております。
 空き家にかかわるさまざまな課題は、空き家にならないようにする予防から、空き家になった後の利活用、適正管理など行政だけでなく、空き家等の所有者、流通を担う事業者の方々、地域の皆様が相互に連携して取り組む必要がありますことから、条例の制定を契機にそうした体制の構築や市民の皆様への情報提供にも取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
 次に、名張中古住宅流通促進協議会が国の補助を受けて実施している住宅団地型既存住宅流通促進モデル事業の状況でございますが、桔梗が丘、桔梗が丘南住宅地におきまして住宅団地の戸建て空き家住宅を改修し、若い子育て世代へ売却、賃貸化促進のため空き家の実態調査、住宅診断及びリフォーム工事に取り組んでいただいており、事業開始から本年8月末までの実績といたしましては市民からの問い合わせをいただいた件数が200件、説明や現地調査を行った件数が87件、住宅診断を行った件数が30件、リフォーム工事につきましては平成26年度中に完了したものが1件、現在着手しているのが1件、実施予定のものが5件となっております。
 また、本年度から三重県の支援を受けて実施しております移住促進のための空家リノベーション支援事業は、県外からの移住者に中古住宅購入時の際、改修費用に対して100万円を上限に補助するものであり、既に奈良県から移住された世帯にこの補助を受けていただきました。
 その後、2件の相談がありましたことから、三重県に追加の要望を行いますとともに、去る9月3日に行われました知事との1対1対談におきまして知事に制度の充実を要請したところ、早速三重県から2件につきまして9月8日付で採択の内示をいただいたところでございます。
 この事業については、予算がないから来年までお待ちください、これはもうタイミングを逸してしまうことになりますもんですから、これは単独でも考えていかなければならない事業であると、できる限り県に協力をいただきながらそういうことも考えて進めていかなければならないとこんなふうに思ってございます。
 それから、本年7月の台風11号で半壊いたしました空き家など、倒壊危険家屋の対応等についてのお尋ねもいただきましたが、ご承知のとおり本市におきましては平成24年に名張市空き家等の適正管理に関する条例を施行し、周辺住民や区自治会より空き家に関する相談がありましたら、早急な現場確認、条例に基づく指導、勧告、命令を行い、適切な管理を促してまいりました。
 しかしながら、これまでの対応の中で指導に応じず、問題解決に至っていない物件が一部存在しているのが現状でございます。今般、新しく施行された空家等対策の推進に関する特別措置法においては、行政代執行条文が明記されており、今議会においてご審議いただく新条例についても法律の内容を受け、代執行条文を盛り込んでおりますことから、問題解決に向けより進んだ対応が可能であると考えているところでございます。
 今後は、各法律に対する瑕疵のないよう慎重に業務を進めながらも迅速な対応に努めてまいりたいと考えております。
 なお、苦情や相談を申し立てられた市民の方や区自治会からの進捗状況に関するお問い合わせがありましたら、個人情報の保護に配慮した中で取り組み状況等に関し情報提供をいたしております。
 次に、名張市における特定空き家の件数についてですが、特定空家の認定については新条例の中で規定する協議会において意見をいただき、その意見を参考にして認定することとしておりますので、本日現時点においては特定空家の認定をしている空き家はございません。
 しかしながら、協議会において特定空家として認定協議に諮る必要があると考えております空き家については、現在8件程度見込んでおります。
 続きまして、空き家として放置される主な要因についてでございますが、倒壊危険家屋につきましてはこれまで所有者または相続人に対し解体撤去に向けた交渉を続けてまいりました。その交渉過程の中で聞き取りした放置理由として、まずは解体資金がないという経済的理由、相続人同士の争い、適正管理義務に対する意識の低さなどが主な要因となっているところでございます。いずれにいたしましても、今後は法律、条例に基づき瑕疵のないよう心がけつつ、早期解決に向けスピード感を持って取り組んでまいりたいと考えているところでございますので、ご理解いただけますようお願いを申し上げます。
 LINEいじめについてのご質問をいただきましたが、教育委員会がご答弁申し上げます。
 当方からは以上でございます。
○議長(吉住美智子) 教育長。
◎教育長(上島和久) 豊岡議員のほうからは、教育委員会にかかわる件で2点のご質問をいただきました。私のほうからは、順序逆になるわけですが、4番目のLINEいじめの件につきましてご答弁を申し上げ、1項目めのことにつきましては次長のほうから答弁をさせていただきます。
 深刻化しておりますLINEいじめの問題につきましては、現在コミュニケーションツールとして非常に多くの人がLINEを使用しておりますが、このLINEを通じたトラブルやいじめがクローズアップされてきておるところでございます。先ほど議員の所見からもありましたけども、川崎の事件を初め全国的には子供同士のLINEを通じたいじめにより最悪の結末に陥ったケースも多々あるわけでございます。
 LINEによりますいじめの原因を分析いたしますと、メッセージ内容の勘違い、既読スルー、ずっと未読のままであることや既読であるのに何の返事もないことなどから、受取手がネガティブなことを考えてしまい、怒りの気持ちを引き起こし、それを増幅することにつながることなどが明らかになってきております。
 あなたが無視をするなら、私も無視してやるというようなマイナスの感情が友達の間で広がってしまいますと、集団的ないじめへつながる可能性が出てまいるということでもございます。
 昨日の富田議員のご質問でもお答えしてまいりましたけども、本市の小学校6年生あるいは中学校3年生の携帯電話、スマホの自由に使えるような状況にあるその率、あるいは利用時間はお答えしたとおりでございますが、ともに全国平均を上回っているというような状況にありまして、そのような状況から見たときにやはり小学校の低学年から携帯、スマホを持って利用している状況も名張市内においても当然見られるところでございますし、これがまた年々増加しているように感じるところでございます。
 また、その利用の仕方はどうかということになりますと、当然LINEやメールでの使用が多いわけでございますけれども、さらにゲームを中心とした利用が小学校の低学年等々の中では小さい子供には多いというふうになっているところでございます。
 子供たちの携帯、スマホの使用につきましては、その利便性が高い一方で利用方法によってはいじめの問題やさまざまなトラブルにつながるおそれを内包しておりまして、子供たちが加害者にも被害者にもなり得る、このことをしっかり認識し、学校や保護者が正しい利用方法や危険性等について責任を持って指導していくことが重要であると考えておるところでございます。
 また、このことは子供だけの問題としてではなく、保護者を初め社会全体の問題でもあるとの視点から考えていかなければならないのではないかと認識しているところでもございます。
 また、学校でいじめは絶対だめという土壌を耕し、子供たちにいじめ防止の指導を徹底するとともに、家庭ではスマホ等の使い方や友達との人間関係についてしっかりと親子でコミュニケーションを図っていくことが大切である、そのことにつきましてはきのうも言わせていただきましたけど、やはり学校の通信等を通じまして家庭へもその指導もさせてもらっているところでございますし、また学校におきましては昨年夏休み前には名張市の市民総合窓口センターのほうからもいただいたこのようなパンフレットを小学校5年生、そして中学校1年生全児童・生徒を対象に配付をしまして、しっかりと家庭でこれについてのコミュニケーションを図っていただきたいという指導もさせていただきましたし、昨年の土曜授業におきましてはつつじが丘小学校において出前授業をこのようなパンフレット使っても指導させていただき、機会を見て子供たちにもそのいろんな問題なり、課題につきましても指導し、正しい使い方についての指導もしているところでございます。
 そのようなところでございますが、やはりこれからの情報モラル教育につきまして昨日も富田議員にご回答したとおりでございますけども、現在学校におきましては市内全小・中学校において情報教育の年間指導計画を策定し、全ての学年で発達段階に応じたその情報モラル、あるいはルール等についての学習を実施しているところでございます。
 これとあわせまして、教職員研修の充実や保護者との情報共有など、学校と家庭、地域が情報モラルについての理解をさらに深め、それぞれの立場で子供たちへの教育を進めていくようさらなる連携を図っていきたいというふうに思っているところでございます。
 現段階では、携帯、スマホの使用ルールはつくってはおりませんけども、今後教育委員会といたしましてはPTA連合会やあるいは関係団体の皆さんと懇談を重ねていきながら、それぞれの立場で何ができるか、何をしなければならないか、さまざまなご意見をいただきながらともに子供たちの健全育成に向けての取り組みを推進してまいりたいとこのように考えているところでございます。
○議長(吉住美智子) 教育次長。
◎教育次長(高嶋正広) 私のほうからは、登録有形文化財についてご回答申し上げたいと思います。
 現在、名張市内で国の登録有形文化財として登録されておりますのは、議員のご質問にもありましたとおり現在9件、16棟でございます。古くは江戸時代の大店から明治時代の造り酒屋、大正ロマンを感じさせる洋館などの建築物があり、いずれも旧市街地の名張地区に所在しております。
 登録有形文化財は、原則として築後50年を経過し、かつ国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっている建物など、建築史的意義や文化的価値の高いものが登録をされております。
 本市では、登録有形文化財につきましては建築士等の資格を持つ方の市民団体、名張まちづくりの会に委託して、対象となる建築物の調査をお願いしているところでございます。
 本年度も、7月に新たに1件昭和初期の洋風の建築物が国の文化審議会より文部科学大臣へ答申されたところでございまして、名張まちづくりの会の地道な活動に対しまして、この場をおかりし敬意を表しますとともに、感謝を申し上げるところでございます。
 次に、名張市文化財調査会についてご質問をいただきました。
 名張市文化財調査会は、市内の文化財について教育委員会の諮問に応じ、調査やその保存活用について審議し、教育委員会に建議いただくことを目的として設置しております。委員につきましては、絵画、彫刻、史跡や有形無形の文化財などの専門性を有する10名の方で構成をしております。現在は、年1回の会議ということでございまして、文化財の保存活用に関する本市の取り組み状況、そして新たな登録有形文化財が申請されるときにはご意見をいただいているものでございます。
 次に、登録有形文化財に対して市民がどの程度認知をしていただいているかという趣旨のご質問をいただきました。市民に対して特段の現在のところ調査といったものはさせていただいておりませんけれども、議員が恐らくお感じになっているように、余り十分な認知といいますか、周知が図られていないというように私のほうも感じさせていただいておるところでございます。
 そこで、この活用ということでございますが、多くの市民の方々にこの味わいのある建築物が点在している名張の町並みを散策いただくことで癒やしを感じていただく、あるいは安らぎを感じていただきたいと感じているところでございまして、またこの大変貴重で文化的価値の高いものに触れ、関心を持っていただくことは文化財の大切さを広めていくと、そうしたことにもつながっていきますので、今後とも積極的に市民に周知を図ってまいりたいと考えております。
 それから、名張地区の旧の市街地につきましては、名張藤堂家邸を初めとして神社や寺院、また乱歩広場やまちかど博物館など、この登録有形文化財のほかにも魅力あふれる歴史的文化施設がたくさん集まっておりますので、これをこの観光面で活用していくということにつきましても、他の部局と連携をしながら研究をしてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(吉住美智子) 豊岡千代子議員。
◆議員(豊岡千代子) それぞれご答弁をいただきました。
 まず、最初のこの登録有形文化財の活用について、自席から再度質問をさせていただきたいと思います。
 教育委員会としてのお考え、今お聞きさせていただきました。観光資源としてこれから活用していくということでございます。
 ただ、先ほど次長も申されましたように、市民に対する周知度が非常に低うございますので、せっかくこういうすばらしい文化財が名張の町にもあるんですということをぜひ何かの形でまずは市民に周知をしていっていただけるような方法をお考えいただきたいと思います。
 私も、こんな偉そうなことは言えないんですが、あちこちこの有形登録文化財、見せていただいておりますが、できましたらこの文化財の前にちょっと立て看板か何かでもつくっていただきまして、いわれと申しますか、なぜこれがこういうふうに文化財として保存されているか程度のわかりやすいことを書いていただくその立て看板があるというだけでも、あ、ここ何やというふうにやっぱりみんな感じますので、できましたらせっかく名張まちづくりの会の皆さん方のいろんな活動をしてくださっておりますし、これからも多分ふえていくことだろうというふうにも思っておりますので、ぜひまずは市民に周知をしていっていただけるというふうな方法をぜひお考えをいただきたいと思います。
 最初壇上からの質問にほとんどお答えをいただきましたので、自席からの質問と申しますのは余りございませんが、ただ先ほど教育委員会の諮問機関であります調査会、文化財の調査会、学識経験者の方たくさん、有識者の方、委員としてお入りいただいているということは大変ありがたいことだと思っておりますが、できましたらこういう直接こういうことにかかわっていらっしゃる会の方からの委員として新たに加わっていただくというふうな方法は現在お考えではございませんでしょうか。
○議長(吉住美智子) 教育次長。
◎教育次長(高嶋正広) 文化財調査会につきましては、主に市の指定文化財をご審議いただくという機関でございますが、その市の指定の文化財には建築物というのもございますので、文化財調査会におっしゃられたように例えば都市計画の専門家でありますとか、建築について高い知識を持っておられる方、専門的な見地からご意見をいただけるということで、文化財調査会の主な審議にも大変役立ってくるというふうにも考えますので、その件につきましては今後検討をさせていただきたいと思います。
○議長(吉住美智子) 豊岡千代子議員。
◆議員(豊岡千代子) ありがとうございます。
 こうして名張の町の貴重な文化財の文化財産の一つでもあります登録有形文化財、これが初瀬街道という1つのコンセプトの中に点在をしているということが私は意義のあることだと思っております。
 今後は、この点が一つ一つの点が線となって、そして多くの方々に周知していただけるよう、今後まちづくり協議会あるいは観光協会さん、それから名張を愛する多くの団体の皆さん方とぜひ前向きな議論を進めていただきまして、私たち市民が誇りに思える名張のまちづくりにぜひともご尽力をいただきたいと思っております。
 登録有形文化財につきましては、この程度にとどめさせていただきます。
 次に、名張市におけるまちねこ活動支援事業について再質問をさせていただきます。
 本当に私の拙い提案ではございましたにもかかわりませず、このようにして勉強していただきました。そして、名張の地区でも実際にその支援活動は行ってくださっているということ、本当にありがたいし、うれしく思いますし、猫にかわりましてお礼も申し上げたいとも思います。
 こうした野良猫というのは、結局野良猫でいるから迷惑がかかるんであって、こうした支援活動の中で市民のそういう意識も高めることによって、地域猫としてみんなで飼育していくということで、苦情も減ってきたり、そして被害も少なくなってくるんだろうというふうにも思っております。
 先ほど市長からの答弁で、去勢、避妊の手術も7匹の猫にされたというふうに聞いておりますが、これは野良猫の場合は幾らか、かかるんでしょうか。手術費用でございます。
○議長(吉住美智子) 生活環境部長。
◎生活環境部長(藤岡善光) 手術費用のことについてお尋ねをいただきました。
 一般的に去勢手術等につきましては、動物病院で普通に受けた場合は雄の場合は1万2,000円から1万5,000円程度、それから雌猫では1万8,000円から2万円程度に、あと初診料とか検査代とか、その状況によっては入院代というようなものもかかってくるそうでございますけれども、今回こういう形で実施させていただきました事業につきましては、この基金の活用を受けまして、いわゆる現金というよりかはその手術を受けるためのチケットという、いわゆる金券みたいな形のようなものを預かりまして、それでもって獣医さんがボランティア的に手術をしていただいている。
 その費用が雄猫では2,000円程度でやれている、雌猫では4,000円というふうに金額を伺っております。ただ、現金の授受は直接的にはやりません。金券、チケットでもって措置していただくとそういう方法でございます。
○議長(吉住美智子) 豊岡千代子議員。
◆議員(豊岡千代子) わかりました。あとほとんど壇上からの質問にお答えいただいておりますので、2回目の質問は余りございません。
 ただ、私たち市民の意識もしっかりと変えていって、本当に猫が好きなら、猫がかわいいと思うんやったらそういう地域で何とか育てていってあげようという、市民の意識改革も私は非常に大事なんだろうなというふうに思いました。
 無秩序に野良猫に餌をやる、そしてまたやってしまうとその餌の食い散らかし、あるいはそこにさらに野良猫が集まってきて繁殖の機会をふやしたり、ふん尿の被害とか、発情期の鳴き声などに悩まされたりと、苦情の発生源になる可能性があります。
 野良猫に餌をやるというその行為そのものは、命を大切に思うという優しい気持ちからに違いはありませんが、この野良猫たちはさまざまな苦情の的にしてしまっているという一面もしっかり覚えておかなければいけないと思います。
 地域の猫として地域で飼育していくことが、将来全市挙げての取り組みに発展していく、そして名張の町のあちこちでゆっくりと徘回する猫、あるいは家の軒先で心地よさそうにのんびりと昼寝をする猫など、何ともまったりとした町の雰囲気が想像できます。
 ぜひこれからも野良猫に対しまして前向きな取り組みをぜひお願いをいたしたいと思います。
 まちねこに関しましては、これで終わります。
 次、空家対策特別措置法についてお尋ねをいたします。
 2回目の質問をさせていただくということでございますが、先ほども申されましたように例えば空き家を放置しておいて、所有者を特定できてもその所有者に例えば経済的な能力がなかった場合、修繕それから撤去ができるお金がないとか、そういうような場合、経済力がない場合、市としてはどのようにこういう問題に対して対処されようとしていらっしゃるんでしょうか。お尋ねをいたします。
○議長(吉住美智子) 都市整備部長。
◎都市整備部長(松本壽次) 特に近隣の迷惑となっております危険な特定空き家につきましては、国が示したガイドラインに沿って適切に措置をしていくこととしております。勧告や命令を受けた者が必要な措置をとらなかった場合は、代執行により撤去ができることになったわけでございますが、基本的にはその費用につきましては所有者に請求をすることといたしております。
 その際、所有者が不明でありましたり、あるいは支払い能力がなかったり、また相続放棄されていたりしますと撤去費用の回収が極めて困難になることが予想をされるわけでございます。したがいまして、あくまでも代執行につきましては最終的な手段であるというふうに考えておりまして、所有者がみずから除却を行うよう促すことが重要であるというふうに考えております。
 しかしながら、この生命や財産に危害を及ぶことを避けるため、緊急の必要があると認められたときには、崩落の危険がある部分にネットを張るなどして市が緊急安全措置として必要最小限の措置を行うことといたしておりますし、また最近も1件そういう事例で市のほうで対応させていただいたというふうなケースがございます。
 いずれにしましても、適切な管理が行われず、危険な状態となっている空き家につきましては、それぞれの事情があるわけでございまして、それの対応につきましても個々の判断が必要となっております。
 今、お尋ねのような費用の面も含めましてですけれども、今後協議会を設置をするわけでございますけれども、その中には法律の専門家でありましたり、土地建物取引の専門家に加わっていただきまして、その中で有効な手段について検討いただくことといたしております。
○議長(吉住美智子) 豊岡千代子議員。
◆議員(豊岡千代子) ありがとうございます。
 今現在では、特定空き家というふうに判断基準が定まっていないとはっきりそう判断をした名張市に特定空き家と判断できるものはないという答弁をいただきましたが、約8件でしたか、それにそういう見込みのあるものがあるということでございます。この8件について、その特定空き家と判断された場合、なるべく早い時期に、せめて近隣住民の生命の危険とか、あるいはこれから起こってくるであろう大災害のときの地震によりまして避難する道に建物が崩れてきたりとかそういうこともございますので、今後そういうふうに仮定の話で申しわけございませんが、特定空き家と判断された場合、早速どういうふうな取り組みをされていくおつもりでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(吉住美智子) 生活環境部長。
◎生活環境部長(藤岡善光) 本日の時点では、倒壊危険家屋というそういう名のもとにおいて8件認識しておりますけれども、早速に協議会で認定をいただいた場合、これまでの取り組みの中でいわゆる相続関係、所有権者等々の情報もいただいておりますので、改めてこれから条例と新条例に基づいて再度、やはり基本的には対面交渉といいますんか、そこからをスタートさせたいというふうに思っております。
 条例、法律があるからと言いながらも、書面だけでの対応の仕方では非常にやはりまずい、基本は対面的な形でその辺の事情を伺いながら、やはり助言指導から入っていきたいというふうに思っております。
○議長(吉住美智子) 豊岡千代子議員。
◆議員(豊岡千代子) ありがとうございます。
 空き家対策につきましては、ぜひ今後ともご尽力いただきたいと思います。
 空き家をなくすための利活用といたしまして、先ほど市長の答弁の中にもございました。県の事業ではありますが、上限100万円を補助するという名張市の移住促進の事業、第1号が誕生したということを私も報道で見せていただきました。
 第2号、第3号はとお尋ねいたしましたところ2件、早速9月8日に採択をいただいたということでございます。本当にうれしい限りでございまして、1件でも2件でもこうしてふえていくことがまちづくりにつながっていくと思います。若い人たちが名張で住んでいたいと思えるまちづくりのためにも、やはり空き家の再利用についても今後十分ご検討をいただきたいというふうに思います。
 空き家がこうしてふえ続けるということは、居住環境を阻害して、またさらには地域活性化をも阻害していく一因というふうになってまいります。町の景観を損なうということで人口の増加を妨げることにもなりかねません。
 名張市で先ほど市長のほうからもおっしゃられました平成24年、県内初で名張市空き家等の適正管理に関する条例を制定され、空き家を適正に管理して今日まで来られております。
 今回のこの空き家対策措置法の全面施行によりまして、さらに一層の取り組みの効果を期待して、そして市民が安心して快適に過ごせるまちづくりにぜひご尽力くださいますようお願いをいたします。
 以上で空き家対策につきましては終えておきます。
 4番目の質問でございますが、LINEいじめの防止のためのスマートフォン活用のルールづくりの件についてお尋ねをしたいと思います。
 先ほど申し上げました内閣府の世論調査でも、7割の大人の人が携帯やスマートフォンの活用に子供たちが持つことに非常に不安を感じているということでございまして、実際私の周りにもそうした不安の声がたくさん届いてきております。
 きのう、教育長のご答弁には、余り教育委員会にはそういう事案は入ってこないというふうな、私がもし聞き間違いましたんでしたらお断りいたしますが、いうふうなご答弁をいただいたと思いますが、本当に教育委員会にはそういうお声は入ってきてませんでしょうか。
○議長(吉住美智子) 教育長。
◎教育長(上島和久) 入ってないということはきのうも言わなかったと思いますけど、数的に見たらそう多くはないということでございまして、現実わずかですけどもあるわけでございますが、これ当然入ってきたら即対応するわけでございまして、それによっての長引いてるということについては今もってはないわけでございまして、いろんな部分の中でわかりにくい部分もあるわけですけども、いろんな形から情報を得た中で、それがこういうLINEなり、いろんなネットの関係でということもあるわけでございまして、それをきちっと学校を通し、それぞれの被害者、加害者的な形の人にも話を丁寧にやっていくとわかったということになってきまして、これらにつきましては今現時点としては比較的早い段階でそれをキャッチし、対応できてるというふうには思っているところでございます。
○議長(吉住美智子) 豊岡千代子議員。
◆議員(豊岡千代子) それで、私が先ほどから申し上げてます携帯、スマートフォンの活用のルールづくりでございますが、このルールづくりで全国的に有名になりました刈谷市のルールづくりを少し紹介をさせていただきたいと思います。
 この刈谷市は、小・中学校全21校で2014年からスタートいたしました。この呼びかけで、まず3つの大きな呼びかけをしております。
 1つは、子供に必要のない携帯、スマートフォンをまず持たせない。2つ目が、親子でルールをつくり、携帯電話、スマートフォンを契約する際には必ずフィルタリングを利用すること。そして、3つ目が夜9時以降は子供の携帯電話、スマートフォンを保護者が預かるとこういう大きな3つの具体的な方策を保護者に提示をしたと言われています。
 この呼びかけが始まった約1カ月後の5月には、中学校の生徒850人に実施した調査の結果で、同校生徒の約49%がこの制限の呼びかけに賛成をしたと回答しております。反対の10%を大きく上回っています。さらに、効果として勉強に集中ができるようになった、27%、睡眠時間がふえた、22%、精神的に楽になった、7%と肯定的な意見がたくさんありました。
 この中で、なぜ9時と設定したかという問いに対しては、別に夜9時と設定された時間そのものが重要ではなくて、それぞれの家庭で何時以降に子供から携帯電話、スマートフォンを預かるかということを子供と保護者が考え、そして地域全体にそれが広がっていくことが重要だというふうにしています。
 つまり、9時以降はお母ちゃんに預けてあるから、私メールくれても返事できひんよというその大義名分があれば、子供はメールにおびえなくてもいいというふうなことになってくるわけであります。
 今までは、グループでメッセージをやりとりする中で、自分だけが抜けてしまうと逆に疎外されるというふうな恐怖感、それがいじめの原因にもつながるという不安感を持っていたというふうにも書かれています。
 刈谷市の小・中学校では、この4月からこうした取り組みを始めてから1カ月後、勉強時間がふえた、トラブルが防げるなど、保護者や子供たちから生活改善につながったという歓迎の声が上がっているということです。ちなみに、この今問題になっておりますLINEメールの既読の表示でございますが、実は私が尊敬します先輩議員からこの既読の表示を相手のメールに表示させない方法があるんやということを教えていただきました。それは、携帯の待ち受け画面にLINEならLINEというのが入ってきますが、そのLINEを開く前にまず設定モードをあけて、設定モードを機内モードにして、機内モードにしてからLINEをあけて読むと、相手のメールに既読が表示されないというふうになり、実際に試させていただきました。もちろんそうなりました。
 そういうふうにちょっと設定をいじることで、相手に自分が読んだということをわからせないというふうな方法もあることはございますということでございますので、ぜひ一度お試しになっていただきたいというふうにも思います。
 このなぜその既読という表示がされるようになったかということにつきましては、私も余り大した知識は持っておりませんのであれですが、1つにはこういう大災害の際に相手の安否確認をするためにこの既読を表示するようにしたというふうな一説にも聞いておりますので、使いようによっては本当に便利で安心できるものなんですが、1つ間違えば子供の命さえも奪ってしまいかねない大変なものになってしまうということでございます。
 このいじめという問題におきましては、先月のその文部科学省が岩手県の矢巾町の中学2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺したと見られるこういう問題を受けて、都道府県の教育委員会などから報告されていた2014年度分のいじめ状況について再度見直して報告をやり直すようというふうに求める異例の通知を出しております。
 調査結果が実態を正確に反映しているとは考えにくいという理由からのものだそうでございます。
 先ほども述べましたように、新学期前後に自殺する子供が非常にふえてまいります。そして、その原因のほとんどがいじめにあるというふうにされています。最近では、その学校に行くことが子供を追い詰めているのではと、学校に行かなくてもいいよといった風潮もあります。もちろん、これは周りの大人の優しさであります。
 私も、これからおせっかいおばさんになって、子供たちをしっかり見守っていかねばと改めて感じておりました。まさしくそのとき、本当にそのときなんです。私が読んでいた新聞記事に、まさに我が意を得たりと言わんばかりの記事を目にいたしまして、目を奪われました。誤解を恐れず、皆様にご紹介をさせていただきたいと思います。
 実は、新聞記事でございますので、読まれている方もあろうかと思います。実は、おっさん貸しますとこういうビジネスがあるというんです。おっさんなんです。中年の男性を貸しますと、最初わからなかったので、ずっと読み続けてまいりました。そうしたら、このおっさん貸しますビジネスというのは、その文字どおりレンタルするのはおっさん、つまり中年男性なんです。このビジネスは、今大盛況だというふうなことをこの新聞記事に書かれております。
 1時間1,000円で中年男性に悩みなどの相談に乗ってもらうというもので、顧客の大半が多くが10代から20代の女性だということなんです。親や教師は忙し過ぎて話を聞いてくれないし、友達にも率直に相談ができない。よりどころがないが、見ず知らずのおっさんになら相談できるらしいんです。近所づき合いが薄れている中で、子供たちは地域の人と話す機会が非常に乏しくなっております。これは、本当に深刻な問題でもございます。今こそ、私たち大人の出番だと思っております。
 そして、学校というのは本来子供にとって楽しいもので、豊かな人間関係を育む場であるはずです。学校が子供たちにとって居心地のいい環境となるように、学校と家庭が、そして地域がしっかりと連携し合いながら子供たちに寄り添った教育をと考えております。教育委員長、同級生ではございませんが、同世代の子供を持つ母親という立場もございますでしょうから、ご所見をお伺いしたいと思います。
○議長(吉住美智子) 教育委員長。
◎教育委員長(福田みゆき) 今、議題になっておりますLINE、それからスマートフォンにつきましては、私も議員のお言葉にありましたように上手にうまく使えば大変便利なものだと承知しております。そして、私も現に使わせていただいておりますが、その反面、LINEいじめというのがあるのも現状でございます。
 LINEいじめといいますのは、やっぱり密室の状態でいじめをしているというのと同じ状態なんですね。全く他人が入り込めないということで、しかし当の相手を目の前にしていないので、余り言葉を発している本人にはいじめているという罪悪感が少ないということだと私も考えております。
 やっぱり子供が携帯を持つということを、まず買い与えるのは多分保護者の方だと思いますので、まず買い与えるときにきっちりと家庭で保護者と子供とがルールづくりをして、これはだめよ、こういうことはだめだよということをきちっと話し合うということ、そしてルールを逸脱しないようにこれは言い続けるということしかないのかなと思っております。
 そしてまた、ルールづくりにつきましては、教師や保護者が大人がただただつくって頭ごなしに言うのではなく、子供たちも含めた中でルールづくりを考えていくというのも一つの手かなと考えております。
○議長(吉住美智子) 豊岡千代子議員。
◆議員(豊岡千代子) ありがとうございます。おっしゃるとおりでございます。まさに、大人だけが考えるのではなくて、やはり子供の視点からもやっぱりこういうルールづくりには参加してつくっていくことが一番大切なことではないかと私も思っております。
 こうした携帯とか、スマートフォンの活用のルールづくりがやっぱりLINEいじめなどのそのいじめに悩む子供たちを守ることにもつながっていきます。いじめはどこにでもあるという思いをいつも心にとどめて、子供たちに接していかなければなりません。そして、二度と悲劇を繰り返してはなりません。
 ことし7月、みずからの命を絶った矢巾町の男子生徒は、何度も何度もつらい思いを彼のゲーム機や生活ノートを使って訴えていたにもかかわらず、この思いは誰にも届くことはなかったんです。彼の最後の日、彼が身につけていたのは中学2年生の体には小さ過ぎる130センチサイズの、そして夏だというのに裏起毛のトレーナーでした。大きさも季節も合わない服だったんです。これは、彼が以前、大好きな友達からもらった思い出の服でした。
 彼の最後の姿を目撃した列車の運転手は、こう話しています。駅のホームで、ためらうように何度も何度もぐるぐるぐるぐる回って、まるでプールに飛び込むような格好で列車に飛び込んできた。きっときっと彼はためらっていたんです。本当は生きていたかった。大好きな家族と一緒にと、私もそう思っています。
 以上で私の質問を終わります。
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